【HR's SDGsアワード】受賞企業12社の取り組みのご紹介

One HRでは、HR’s SDGsを通じた持続可能な企業と個人の成長を加速させる取り組みに光を当てる「HR’s SDGsアワード」のエントリー募集を行ないました。

この度、事務局による書類審査にて12社の取り組みに対してアワードを授賞することを決定しました。また、予想以上に素晴らしいエントリーが多数あったことから、事務局内にて協議の上、6つの各部門の最優秀賞6社に加えて、優秀賞を設置し6企業を選出しました。

以下に、受賞企業12社の取り組みをご紹介させていただきます。




①「働く責任 働く自由」部門

最優秀賞

株式会社仕事旅行社
“仕事旅行式「自己成長のための自律支援プログラム」”

【取り組み内容】

弊社は、社員の方々が「働く自由」と「働く責任」の本質的な意義を理解し、現職でいきいきと活躍できるよう、多種多様な仕事の体験を通じた学びの機会を提供することで、自律性の促進を支援しています。


「働く自由」について:

弊社は、社員の方々に多種多様な仕事を体験する機会を提供することで、「働く自由」の本質的な意義を学んでいただけるよう支援しています。体験学習を通じて、社員の方々は自身の強みや興味を再発見し、新たな可能性に気づくことができます。

この気づきを通じて、個々のライフスタイルや価値観に合った働き方を主体的に選択し、自律的なキャリア形成を実現するための知見を得ることができます。「働く自由」の重要性を理解することで、社員の方々の内発的動機づけを高め、自発的な行動を促すきっかけを提供しています。


「働く責任」について:

弊社は、社員の方々が自らの役割と責任を再定義し、主体的に仕事に取り組む意識を醸成することで、「働く責任」の重要性を学んでいただけるよう支援しています。多種多様な仕事を体験し、社外の自律型人材と交流することで、社員の方々は自身の知識と経験の価値を再認識し、組織における自らの存在意義を見出すことができます。

この気づきを通じて、現職で存分に力を発揮し、さらなる価値創造に繋げるためのマインドセットを身につけることができます。「働く責任」の意義を理解することで、社員の方々は組織の一員としての誇りを持ち、自ら積極的に課題解決に取り組むための意識を高めることができます。


【成果・効果】

仕事旅行社は、2022年にプログラムを開始して以来、大手企業を中心に9社の実績を積み重ねてきました。参加者からは、普段接する機会のない多様な業界の人々との交流を通じて、仕事への取り組み方を見つめ直し、自らの仕事に対する納得感が高まったという声が寄せられています。

また、他業界の仕事を体験することで視野が広がり、社員の言動にも変化が見られるようになりました。新規事業開拓においても、他業界での体験が新たなアイデアのヒントとなり、社員の「やりたい!」というモチベーションを引き出すことに成功しています。

アセスメントを実施した結果、特に社員のやる気に資する「活力資産」が向上する傾向が現段階で確認できています。まだ詳細な集計中ですが、プログラムの効果を定量的に示すことができそうです。仕事旅行社のプログラムは、社員の自律性を尊重しながら、その成長を支援することで、企業と個人の双方にとって価値ある「働く責任」と「働く自由」を実現しています。



優秀賞

一般社団法人日本自動車連盟(JAF)
“支部のあり方・未来構想プロジェクト”

【取り組み内容】

JAFの全国各支部が自発的にそれぞれの地域と対話し、社会課題の発見~解決を目的として活動しています。

たとえば、広島支部では、路面電車と自動車との接触事故が多発していることに着目し、接触事故削減をテーマに広島電鉄と協働し活動しています。

鹿児島支部では、人と自動車の交通安全にとどまらず、動物との交通安全に着目し奄美大島における野生生物のロードキル減少を目的に環境省と協働し活動しています。

また、毎月各支部の取組み状況共有や社会課題解決のための考え方、チーム運営の研修を実施しており、会長特別表彰という形で各テーマを評価し、表彰する制度を設けています。

これまでロードサービスを中心に活動してきたJAFですが、人口減少やライフスタイルの変化などマクロ環境の変化に伴い、組織も変化する必要に迫られています。

新たな価値を提供するため、各支部が地域に何を提供できるかを再考し、「地域に愛される存在」となることを目指し、この取り組みを行っています。


【成果・効果】

各支部が主体となって地域の方々と対話をすることで、JAFへの期待を客観的に知るきっかけになり、それが職員のモチベーション向上にもつながっています。

また、支部での取り組みがJAF全体に広がるなど、会社にとって良い影響を与えるプロジェクトも出てきています。取り組みが始まった当初は事業者目線のプロジェクトが多く、既存のステークホルダーとの対話に留まるものが多くありました。

しかし、活動を続ける中で地域の人々や課題当事者の生の声を聞くことの重要性に気づき、顧客目線のプロジェクトが増えつつあります。また、プロジェクトを進める中で部署同士の連携が始まるなど、少しずつではありますが組織風土の改革が進んでいます。




②「違いを力に」部門

最優秀賞

パーソルキャリア株式会社
“キャリアオーナーシップを当たり前に! 他人に目標をたててもらう

ワークショップ「タニモク」プロジェクト”

【取り組み内容】

他人に目標をたててもらうワークショップ「タニモク」を運営。タニモクは3人ないし4人で目標をたてあうワークショップです。現状を共有し、質問し、目標をたてあうことで、個人では見えていなかった目標や行動に出会うことができ、選択肢を広げる機会になります。

特徴は、ワークショップツールはすべて社内外に無償公開されており、誰でも紙とペンがあれば手軽に実施できること。社内では人事主導でオンボーディング、ダイバーシティ推進などで用いられているだけでなく、社員主導で事業部キックオフ、社員合宿などでの活用が進み、1,000人以上の社員が体験。今も参加者が増え続けており、経営層の合宿でも活用されています。

パーソルキャリアは「キャリアオーナーシップを育む社会の創造」に取り組んでおり、タニモクはそれを体現するプロジェクトのひとつです。社外での活用も進み、法人企業だけでなく、高校や大学のキャリア教育、アスリートのセカンドキャリア講座でも用いられ、これからのキャリアや「はたらく」を考える機会の場を広げ続けています。


【成果・効果】

タニモクを通してキャリアオーナーシップを育む機会が増え、パフォーマンスも向上

社内:

  • パーソルキャリア社員1,000名以上が参加。
  • 「はたらく」幸せ不幸せ診断(パーソル総合研究所)でタニモク体験社員のはたらく幸せ実感が大幅向上。
  • タニモクを活用した社員同士の目標支援コミュニティにて新人賞、チームでのMVGを多数受賞。
  • ダイバーシティ推進の取り組みでは女性社員の管理職意向が男性社員と同等までに向上。その一助となるプログラムに。

社外:

  • 高校/大学では、オリエンなどで活用。学生同士の目標設定と関係構築に貢献。
  • アスリートのセカンドキャリア支援に活用。プロ選手100名以上が体験。WEリーグでも実施。
  • 法人団体限定でタニモクを用いた成功事例をシェアしあう「タニモク」ラボ開設。コミュニティ内の事例共有でさらなる成功事例を創出



優秀賞

ユニクル株式会社
“副業起業で社会に通用するサービスを”

【取り組み内容】

私たちの会社は、経営者を含む26人の副業人財だけで運営されているユニークな組織です。定時は夜21時から3時間、全ての会合はオンラインで行われています。

私たちの優先順位は、本人の健康、家族、本業、そして副業の順番となっており、副業であるため、お金を稼ぐことよりもより良い世界を作りたいという思いで人が集まっています。

当社には、大企業に所属しながらも副業で活動する優秀なデザイナーやプログラマー、人事部長経験者、プロジェクトマネージャーなどがおり、それぞれの得意を活かしています。

私たちの事業内容は、「日本人の自己肯定感を高め、学びの楽しさを広めること」、さらに「ゲーミフィケーションを取り入れた楽しい学習仕組みの構築」に集中しています。これにより、副業人材が集まって起業する新たな日本のトレンドを形成し、ロールモデルとなることを目指しています。


【成果・効果】

多様な背景を持つ人材が集まった事により、通常では思いつかないようなサービスを生み出す事が出来ました。

一方で「副業で自分がやりたい事をやれる」という環境を作れたことにより、また本業でのやる気アップだったり、本業における打ち手のヒントを副業から得たりと多くの相乗効果をそれぞれの参加者が生み出しています。

副業から始まったこの取り組みが、社会全体においても学びの重要性を再認識させるきっかけとなっていることを大変嬉しく思います。




③「本音で語れる場づくり」部門

最優秀賞

株式会社ビームス・デザイン・コンサルタント

“世代を超えた対話を通して、社内に笑顔と活気を溢れさせ、
誇りを持って働ける環境作りを実現させました”

【取り組み内容】

当社は、個人の成長と自らの努力に対するプライドを持ってもらう事を大事にしている建築設計会社です。

その為に若手から一物件を任せる等の大きな仕事に挑戦してもらい、先輩はフォローに回る等の成長機会や、業務外でも全社員の前で目標を発表する場を多く設けるなど、自信を付けさせる機会を積極的に作ってきました。

しかし、コロナの影響で先輩社員とキャリアを話し合う機会も減り、また時代の変化で若手社員の成長に対する意欲が少し弱くなってきているという課題がありました。

そんな状況を打開しようと、ユニクルのヒーローインタビューチームという仕組みを使って、通常は外部コンサルが社員のキャリア棚卸をしますが、思い切って入社一年目の若手社員達が1on1で先輩たちのキャリアを棚卸するというスタイルで実行しました。

加えて、感謝の気持ちを言葉にして伝える習慣が社内に少なかったので、ユニクルⅡという「スキル成長を褒め合うシステム」を導入して、日々の成長を楽しんでもらう事に加えて手軽に頑張っている同僚や後輩にねぎらいの言葉や、上司に日頃の感謝の気持ちを伝えることが出来る仕組みを取り入れました。


【成果・効果】

インタビューを通して先輩のキャリアや成長の楽しさを若手が知ることが出来て、若手社員は以前よりも仕事に対する意欲が上がったと感じます。

若手が目を輝かせて聞いてくれるので、先輩社員も自己肯定感が上がり、その後は積極的に後輩指導や、キャリア相談をする様になり、以前の社風を取り戻してきました。

ユニクルⅡでは、社員も褒められるのが嬉しい様で、笑顔が増えて仕事に対してのモチベーションもかなり上がり、これまで以上に社員が自分の仕事に誇りを持って業務を遂行する様になったと感じます。私自身も帰りの電車の中で今までに褒めてもらった言葉を読んだり、その日にあった仲間の良い所を投稿したりと、新しい楽しみが出来ました。



優秀賞

株式会社フォトデリバリージャパン
“自分とつながることで好循環の起点となる実践施策”

【取り組み内容】

1人1人が主人公として存在が活き、お客様に喜ばれている企業であることを基軸に、職場を「自分とつながることで好循環の起点となる実践の場」とする取り組みをしています。最初の一歩は、私への呼称を「木下社長」から「木下さん」と言ってもらうところからスタートしました。

その次に、3-4人の小さなチーム単位で会計勉強会開催し、お客様から支持されている価値は何か、価値が会計上どのようにつながっているのか、構造の理解をメンバーと深めました。一方で、決して数字の達成を目的に掲げないことを明示し続けています。

私自身は企業が存在する目的を、1人1人の心底からの幸せと捉えています。幸せは、自己一致の要素、自分を含めた全体性への深い理解、尊重が不可欠であるとの考えより、月1回自己理解、相互理解を深めることにつながるワーク、適宜の1on1の取り組みをしています。

ワークでは、メンバーの強みや、価値観カードを活用した内面のシェアからはじめ、システム思考、氷山モデルを共通言語に据えながら、価値観の潜在下にある葛藤を明らかにしていくなど、その時々の私たちにあったテーマを探り、自己理解、相互理解につなげています。


【成果・効果】

2018年10月に後継社長として代表就任したときの職場環境は、不平不満、愚痴、文句、悪口がベースに漂う職場で、業績としても利益率数パーセントを出せるのがやっとでした。取り組みを開始して約5年、段階的にコミュニケーションのベースが、対等、率直さ、誠実さにシフトしつつあります。結果として業績観点でも利益率二桁台で安定して出していける構造に移行しました。

メンバー1人1人が自分とつながり、自分を生きること、そして同じく他者を尊重していくことで、1人1人が自らを好循環の起点となっていくこと、そしてその延長線上の結果として売上、利益の伸長につながる効果を実績からも感じています。




④「志と志を重ねて」部門

最優秀賞

ポスタス株式会社

“はたらく、がえがおでみちてゆく・・・

えがおを”つなぐ”社内風土の醸成大作戦”

【取り組み内容】

全社テーマ”つなぐ”になぞらえ、社員とVisionをつなぐ、組織と組織をつなぐ取り組みを行っています。

  • POS+thanks

社内ネットワーク上で、部門を越えてナイスプレイを讃え合う取り組みをしています。

この活動を通じて「感謝や称賛が飛び交う文化をみんなでつくる」ということを目的としています。

  • POS+IKATAI

IKATAIは「イカした仕事大賞」の略で、その年自分の最もイカした仕事を個人orチームでエントリーします。

ファイナリストを選定し、年次総会でプレゼンテーションを行い、社員投票によりグランプリを決定します。

  • 全社会議

毎月の全社会議で、各部の人と仕事にスポットライトを当て、業務の内容や苦労したエピソード等を紹介しています。

また、社長など役職者がポスタス創業秘話(創業時の失敗談やトラブルなど)を赤裸々に語る等のコンテンツを配信しています。

  • hintゼミ+

心理的安全な職場を育むためのリーダーシップを、グループ学習を通じて学ぶ講座を全社的に展開しています。

役員、管理職からスタートし、リーダー層と受講生を増やし、現在社員の約60%が受講しています。


【成果・効果】

  • POS+thanks

CS担当がお客様からの賞賛をコールセンター担当に届けるなど普段はなかなか受け取れないありがとうを伝え合うことで、はたらく喜びを実感しています。

  • POS+IKATAI

1年間の自分の仕事の成果を振り返る機会でもあり、他メンバーの活躍から刺激を受け、自己成長のきっかけとなっています。

  • 全社会議

業務上関わりのない部門の人や仕事の内容を知ることにより、互いに興味や尊敬の念が生まれています。

  • hintゼミ+

ほぼすべての管理職が受講を終え、研修の中で学んだ考え方や言葉が全社的に浸透しています。研修の内容を参考に受講者自らプロジェクトを始動する等、良い影響が広がっています。



優秀賞

株式会社インタースペース

“コーチングマラソン(人事による社内コーチング制度)”

【取り組み内容】

半年間に渡って人事が希望者に対して毎月コーチングをおこないます。

希望者がどんな人生を歩みたいのか、そのためにこの会社でどんな経験を積みたいのかその未来に向けて半年後にどんな状態になっていくのかゴールを定めゴール達成のためのTODOを決めて夢実現のための伴走をしていきます。

また上長にも人生観などは伏せた上で、半年後のゴールを共有して上長からの希望なども踏まえながら本人と一緒に走っていきます。

会社のWINと個人のWINを叶え、より仕事を楽しく人生も会社も豊かにしていくことを目指しています。


【成果・効果】

2024年4月現在で7回(3年半)実施をして、延べ130名以上の社員の人生と仕事に向き合ってまいりました。

結果として、多くの昇格者、社内表彰受賞者が生まれ各回のNPSスコアは平均9を超えております。受講者が現職の管理職であったり、昇格して管理職になったりするケースも増えており、一定のコーチングスキルを持った管理職が増えることで、組織運営にも活かせるものとなっています。

仕組みとある程度のコーチングスキルがわかればどの企業でも実施可能なものです。




⑤「育つために育てる」部門

最優秀賞

株式会社カプコン

“全員参加型のピープルマネジメント”

【取り組み内容】

「全員参加型のピープルマネジメント」とは、マネジャーだけでなく新人を含むメンバーも、ピープルマネジメントに関する知識とスキルを身につけることで、チームのパフォーマンス向上と人材育成の組織基盤構築を目指す取り組みです。

以下3つの課題を背景としています。

  • ゲーム開発プロジェクトが大規模化し、人や組織の関係性の問題が増加していること
  • クリエイターに求められる能力が変化し、専門性だけではなく、マインドやスタンスもアップデートが必要になっていること
  • プレイングマネージャーの負担が増えており、マネジメントの負荷軽減と開発に集中できる組織構築が必要になっていること

それらの解決に向けピープルマネジメント理論を学ぶ研修を実施しました。


研修は、外部ナレッジ導入後に内製化し、組織のニーズに合わせてカスタマイズしています。

『メンタートレーニング』と『成長ブースト研修』の2つのプログラムを用意し、マネジャーとメンバーの双方に対して実施し、それぞれの立場で理論をどう実践に活かすかを学びます。

研修は隔週1時間のペースで、4か月から8か月かけて行っています。この形式で実施した理由は以下3つです。

  • 業務への影響も抑えつつ、1回の研修を消化しやすい学習量とするため
  • 研修で学んだことを実践し、振り返りを行うことで、理解を深めるため
  • 長期的な研修によって、ピープルマネジメントに対するマインドセットを変えるため


【成果・効果】

  • ピープルマネジメントの意義や重要性を理解し、具体的な手法を知ることで、自ら進んで育成的な取り組みを行うマネジャーが増えました。また、これまで「ハズレくじ」であったマネジャーを志向するメンバーも現れるようになりました。
  • 新人や若手メンバーも、自分の業務や成長だけではなく、チーム全体に目を向けるようになりました。新人であっても、より良いチームづくりに貢献できるというマインドが醸成されました。フォロワーシップの動きも促進され、主体的にチーム課題に取り組むメンバーも増えました。
  • 組織全体でピープルマネジメントについての共通言語が形成され、マネジャーとメンバーの相互理解と関係性が向上しました。成功循環モデルのサイクルを回していける基盤が整いました。退職や人・組織に関する問題が軽減されつつあり、よりゲーム開発に集中できる環境に向かっています。



優秀賞

オープンワーク株式会社
自分のキャリアを再定義しよう
〜人的資本経営 × CSRの取り組み〜

【取り組み内容】

「さあ、自由に生きよう。働きがいをすべての人へ」をコーポレートスローガンに掲げるオープンワーク株式会社は、自社の人的資本経営実現 × CSR活動の場として、社員と高校生が、対話を通して「働きがい」を考える特別授業を行いました。

この特別授業は、「誰もがテクノロジーを創造的に楽しむ国にする」というミッションを掲げ、全国の小中高校の情報教育を支援しているNPO法人みんなのコードと、企画・実施したものです。

他社のキャリアトークと異なる点は、キャリアを「働くことだけでなく、その人の生き方も含めた人生そのもの」だと定義し、特別授業実施前に、みんなのコード主催で、半日間かけて社員のそれまでの人生を振り返るキャリアデザイン研修を行った点です。

この研修があることで、入社間もない社員や、実務で壁にぶつかっている社員も、「自分がこれまで歩んできた人生」と「これからなりたい姿」を見つめ直し、なぜオープンワークで働くのか、同社で働く喜びは何かという、「会社と自分のミッションの重なり」を再認識した上で、高校生との対話に臨むことが出来ました。


【成果・効果】

高校生満足度は95%

「登壇者の方は仕事に全く囚われておらず、自分自身が満足できる生き方に向かっているところにとても共感できた」

先生からも「大人が夢や目標を語るっていいですね」とのお声をいただき、人的資本経営とCSRの両立を実現できました。

社員は本取組で得た気付きを、今後の仕事のモチベーションに繋げています。

「今日出会った生徒たちが、社会に出るタイミングでやりがいを感じるためにどのようなサービスや価値の提供ができるのか考えていきたい。」
「日本人の仕事に対するエンゲージメントが低いことを高校生も感じていると知ったので、オープンワークの仕事を通じて日本のエンゲージメントをあげていきたい。」




⑥「はたらくを楽しく」部門

最優秀賞

株式会社ジェイテクト
“学びの実践共同体 「DXパートナー」、および、
人と組織の変革を起点としたDXプロジェクト「みらいをつくるDX」”

【取り組み内容】

自社の「人財育成方針」に基づき、「自ら学び 共に成長し そして未来を創る」という理念のもと、「DXパートナー」を社内公募し、「みらいをつくるDX」プロジェクトを実施。

<具体的な施策>

  • 4月-9月、10月-3月のターム制。4月オリエン、10月中間振り返り、3月修了式
  • 期初に学び計画シートを各自で作成、上司承認を得て、期中に学びを記録
  • 毎月2-3回ライブイベントを開催。講義20分、トークセッション10分、グループワーク20分。トークでは、DXの時事ネタの対談や、社内のAI開発者へのインタビューなど
  • 「人事学びチャンネル」をWordpressで作成し講義のアーカイブ動画などを掲載
  • コンテンツ、WEBサイト、告知バナー、等は全て内製
  • UdemyBusinessのアカウントを受講者に付与。特典を付与する代わりに、学びレポートを全員提出必須。掲載許可を得たものは、「人事学びチャンネル」に掲載し社内共有
  • 毎月Udemy学習状況レポートを公開。社内人気講座、受講率など
  • Teamsコミュニティ上で自作ツールや改善事例の情報共有
  • DX改善事例の社内インタビュー記事を人事学びチャンネルに掲載


【成果・効果】

  • 15,000名(うち現場系6,000名)のうち380名が応募
  • イベントを通じて役職や部署を超えた人と組織の交流
  • カジュアルな雰囲気で心理的安全な場を作り、リラックスした脳が発散状態にある場での対話により、根源的な課題感や、本質的なニーズを汲み上げ
  • ニーズ(部署の困りごと)とシーズ(開発部門の技術)をマッチング
  • 社内アプリ開発のリーンスタートアップのMVP市場として機能
  • 社内のロカールなWG活動のハブとして機能
  • 成果がアーカイブで貯まり、働き方がフロー型からストック型へ。単発研修に比べて生産性も向上。
  • 事務局メンバーの好きや特技を活かし、やりがい向上。活動中も継続的にスキル向上



優秀賞

NTTテクノクロス
“First Penguin Labによるチャレンジの促進
(社内実践コミュニティの創出と活動の支援)”

【取り組み内容】

当社はイノベーティブな社風への変革を目指している。本取り組みは、社員が興味・関心を掲げてメンバーを集め、自ら設定したチャレンジ(例:業務環境の改善、多様な社員が働きやすくするための仕組み作り、他社との交流、地域貢献、環境保全など)を行う施策であり、以下の特徴により会社と社員の成長を促す。

  • 越境学習:所属組織から離れた活動で、かつ異なる組織のメンバーとの活動による学び
  • イノベーション人材育成:ゼロイチでのゴールの設定と実現における段取りや必要リソース獲得、折衝、チームビルディング等による学び
  • スキルアップ:所属組織の役職や役割と異なる役割にチャレンジすることによる学び(若手社員がリーダー、未経験の業務や役割を行う等)
  • 心理的安全性:新奇アイデアと失敗を歓迎することで、チャレンジしやすい組織文化を醸成
  • 支援体制:運営事務局を置き活動に伴走することで、チャレンジが実現に近づくよう支援
  • 成長の見える化:各チャレンジは社長、幹部、社員の前でプレゼンを行う機会が与えられ、聴講者から定量的、定性的に評価、フィードバックを受ける


【成果・効果】

本施策により7年間で30以上のチャレンジが誕生し、様々な効果が生まれた。

例:社内外でeスポーツイベントを開催するチャレンジ

  • 社員の成長:複数組織から社員が集まり、企画や運営、応援アプリ開発を通じてスキルアップ
  • 会社の成長:社長から新入社員まで全社員の半数以上の1000名超が参加し社内交流が活性化、また日本各地の企業と交流戦を12回開催し会社間の繋がりを創出。加えて応援アプリ開発等、イノベーションに繋がるビジネスの種まきを実現

その他、介護中や障がい有無に関わらず多様な社員の働きやすさを向上する施策、地域の福祉施設のパン販売会の実施、子供向けプログラミング教室開催等、多様なチャレンジを創出



ご覧いただきありがとうございます。2024年5月10日(金)には東京ビッグサイトで開催されるHR EXPOの会場内にて受賞企業によるピッチ登壇と授賞式を行います。ぜひご参加ください。

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